海外旅行
半世紀前、ロックが聴きたくてロンドンへ行った 帰国する時、空港で居眠りをして、飛行機に乗り遅れてしまった 2週間後、なんとか帰国することができた空港には親が迎えに来ていた ところが、私がなかなか出て来ない 前にも帰ると連絡したが、乗り遅れて帰っ…
横浜からソ連を通ってヨーロッパに入り、野宿をしながらフラフラとアテもない旅をした 最後はロンドンで皿洗いなどをしながら、ロック・コンサート通いをしていた そんな意味のない毎日を過ごしていたが、帰国することにした帰国前夜、友人が送別会をやって…
ヨーロッパに行く目的は、本場で音楽を聴くことだった ところが旅をしている時は、音楽を聞くことがなかった一人旅で寂しいこともあり、ジュネーブで、小さなラジオを買った ラジオはスイス、フランスでは何とか聞こえたが、やはり安モノなので、他では全く…
燃えよドラゴンにうんざりしたが、その上南京虫にやられた 急いでマラケシを離れると言うより、痒さから逃げたかった急に思い立ったので、交通手段がなかった そこでヒッチハイクをすることにした ところが、停まってくれる車はなかった そもそも交通量も多…
半世紀前のヨーロッパ一人旅 マラケシでは、さすがに野宿では不用心と言うか、衛生面も考えてホテルに泊まることにした ホテルとは言っても日本円で300円程度だったしかし、数日して異常に気が付いた 足が痒い 掻くとますます痒くなり、血が出るまで掻い…
マラケシの市場は面白い処だが、3~4日もすると飽きてきたと言うより、うんざりしてきた 構えて「アッチョーっ」と叫んで、近づいてくる または、厚くて小さい板切れを持ってきて「これを割れ」と言ってくる 相手はふざけていない様子だ こんなことが続く…
半世紀前の旅の話マラケシの市場は、活気があり最初は面白かった 珍しいものだらけで、何と言ってもヨーロッパとは比較にならない程、何でも安い店主は、私の持っているものに興味を示すと、店の売り物と交換しようと言ってくる ワンタッチ傘を見せた時、相…
セウタはアフリカ側にあるスペイン領の町でモロッコとの国境 国境と言っても道路の検問所のようなもので歩いて越えるモロッコ側に入ると、そこに数人の男たちが屯していた そのうちの一人が近寄って来て、耳元で「ハッ○ッ○」「マリ○○○」と囁いてきた 男たち…
ヨーロッパを旅していたら、「マラケシは行ったほうがいい」と言う人が多かった 当然、アフリカ大陸にも興味があったスペインから、対岸スペイン領セウタまで船だ 船内で5人グループと知り合った 知り合ったと言っても言葉が通じていた訳ではない 途中更にも…
「アルハンブラの思い出」 TBSラジオの「永六輔の誰かとどこかで」の中の 「七円の唄」のBGMに使われていた高校の時、同じクラスの柔道部の男が、この曲を弾けた 何度も頼んで、弾いてもらっていた何とも言い難い哀愁を帯びたメロディーとクラシック・ギター…
何を思ってカプリ島へ行ったのか、覚えていない「ナポリを見てから死ね」は聞いていた 今でこそ、カプリ島の洞窟が有名だが、当時は知らなかった たぶん誰かに風光明媚な島だと聞いたのだろう島に着いて、山を登って行った 景色は最高だった 他人に勧めたく…
モンマルトルの丘なぜここへ行ったのか、理由は覚えていない 思い当たるのは、そこが芸術家が多くいるからということ 子供の頃から、絵を描くのが好きだった 画家など芸術家への憧れがあったそれとこの辺の怪しい窓に興味があったのかも知れないモンマルトル…
旅をしているといろいろな人に出会うスイスからイタリアのミラノに着いた時、「日本人ですか」と声をかけられた その人は、ビジネスマンだが、2ヶ月日本語を話していないので、日本語を話したかったということだった そして食事に誘われた 「えっ!ただそれ…
今では信じられないだろけど 1973年2月から、変動為替相場制となったが、それまでは固定為替相場制で、1ドルが360円だった この年にヨーロッパへ行ったEU内も、勿論各国の通貨があった 当然為替レートもまちまちだった だから国ごとに両替が必要だったし、…
半世紀前のヨーロッパ一人旅 片言の英語すら話せないのに、言葉のことは気にしていなかったソ連はロシア語だし、ヨーロッパ各国もそれぞれ母国語で、英語はあまり通用しなかった困ったのは、メニューから何かを買う時、読めないことだった 日本みたいに写真…
ユーレイルパスの有効期限は2ヶ月だったが、旅の行程は決めてなかった私のヨーロッパについて知ることと言えば ドイツはビールにソーセージ スイスはアルプスと時計 オーストリアはウイーン少年合唱団 フランスはエッフェル塔と凱旋門とデュポンのライター …
ヨーロッパの旅はストックホルムから始まった移動は、渡航前にユーレイルパスを購入していた EU内の鉄道が、2か月間乗り放題 半世紀前のEU加盟国は、今よりだいぶ少なかった乗り放題なので、寝床は車内か駅が多かった座席は勿論2等席 コンパートメントで…
半世紀前、ロンドンへ向かった 行きはストックホルムまでの片道切符 ソ連国内は、団体行動だったが、モスクワからストックホルムまで行って、解散 そこから先は1人旅になるまずはスーパーで食料品を買い込むことにした 買物して、店を出た ところが、店に一…
モスクワ到着 宿泊はホテルだった 一人でホテルに泊まるのも、初めてだった ただ、記憶に残っているのは、トイレットペーパーの紙質が悪かったこと パンは、白くないし、美味くなかったことモスクワ滞在中は、市内観光があった 赤の広場には、いたるところに…
ナホトカ港へ到着ナホトカから、ウラジオストックを経てハバロフスクまでは列車だった 途中、列車とすれ違ったが、その車両は古くて暗い 多くの人が乗っていて、皆がこちらを見ていた ひょっとして、外国人と地元の人が乗る列車は、違うのかなと思ったハバロ…
半世紀前、ソ連は社会主義国家で、ソビエト連邦共産党による一党独裁国家だ怖い国だったが、そこを通ってヨーロッパへ入るのが、一番安かった ソ連国内を横断するには、空路と鉄道があった シベリア鉄道は、1週間くらいかかる 列車の旅は、面白そうだが、同…
73年8月、横浜港からソ連船バイカル号に乗って、ナホトカへ向かった 初めての海外旅行だから、ワクワクだった 乗り込むなり、あちこち写真を撮ったりして、楽しくウキウキだった ところが、心配していたけど、やっぱりきたー 船酔い 北海道旅行で礼文島へ…
小学生の頃から、洋楽ポップスを聴くようになった 中学のころは、プレスリーからビートルズが絶頂期だった3年上の兄は、ベンチャーズのメル・テーラーに憧れて、ドラムを始めた 私も、3年後ドラムを買った当時は、グループ・サウンド・ブームだった ドラム…
西洋かぶれして、当然外国へ行きたくなった本場のロックを聴きたい それプラス、この本を読んで、不純な動機も加わった「青年は荒野を目指す」 世界とは? 人間とは? 青春とは? そして音楽とは? 自由と夢を、荒野に求めて走り続ける、60年代の若者たちの…
半世紀前の、北海道一人旅のことを、書いてきた なぜ、旅に出るのか旅と言えば、寅さん 寅さんの場合は、人情触れ合い旅というかマドンナ触れ合い旅だ 故郷の柴又にいると、何かと騒動を起こす すると、ぶらりと旅に出る理由は分からないが、旅とは一度出る…