旅は嫌いとか旅に行きたくないと言う人は少ないと思う。
私も旅は好きだ。
59年から始まった兼高かおるの「世界の旅」を見て海外に興味を持った。
その後も現在の「世界ふしぎ発見!」まで旅番組は好んで見ている。
旅が好きな理由はうまく言えないが知らない街へ行ってみたい見たことのないものを見たいと思う欲求が強いのだと思う。
しかし旅をするには時間とお金がかかるので簡単に行けるものではない。
そこで若い頃将来就きたい仕事として旅そのものが生活の場となっているような遠洋漁業の漁師とか外国航路の航海士とか長距離トラックの運転手になろうと考えたことがあった。
いろいろな国の港や街に行ってみたいからというだけの不順な動機だった。
しかしいずれも大変な仕事で簡単にはできないことがその後解った。
結局旅とは全く縁のない仕事に就き働いていた時の旅は職場のレクレーション旅行か家族旅行だけだった。
職場の旅行は旅行とは名ばかりで宴会の場所を替えただけのもので終わってしまうとどこへ行ったのかも忘れてしまうほどだから旅とは言えない。
家族旅行は子供が主役だから親が楽しめないのは仕方がない。
と言うことで好きな旅はできなかった。
これが大多数の一般的な生活なのかも知れない。
仕事がなくなり子供も居なくなり時間ができたので糸魚川へヒスイ探しに行くという目的の旅ができるようになり満足している。
しかし自分の中の旅のイメージは寝袋1つ持って気の向くまま好きなところへ行くことなのだが歳をとって気力が衰えてもう若い頃のような無理はできなくなっているのが悲しい。
ただ糸魚川へ通うようになっていろいろなヒスイハンターに会った中で群馬の方で春から秋まで約半年間車中泊をして探している方には驚いた。
またその方が拾った翡翠を見てまた驚いた。
博物館にもないような大きくてキレイな緑翡翠を2個持っていたのだ。
それでもまだ探し続けている。
年齢的には自分と変わらないと思われるが夢を追い求めているヒスイハンターが大勢いるのは励みになるし自分も頑張ろうと思う。
旅は夢のようなものだからまだまだ諦めずチャンスを待とうと思う。