ヒスイの探し方 その5
拾った石の鑑別
濡れている石はみんなキレイに見える。
ヒスイは大勢の人が探しているのだからはそんなに簡単に見つかるはずがないのだが見ているともしかしてヒスイではないかとか珍しい鉱物だったりして等と思えてきてつい拾ってしまう。
その濡れた石が乾くのを待てばいいのだがせっかちだから時間がもったいないと思ってとりあえずキープしてしまう。
瞬時に自分でヒスイの鑑別ができればいいがまだまだ駆け出しだから学芸員さんにお願いするしかないのだがこんな拾い方をしていると石の数が増えて重くなる。
ヒスイハンターとすれ違う時に「ありましたか」と声をかけられるがいっぱい持って歩いているくせに「全く駄目です」と答える。
訳の分からない石を見せて「何それ」と言われるのが恥ずかしいからだ。
拾った石はキープしたまま夜一杯飲みながらゆっくり見るのが楽しみなのだが結局鑑別ができないまま自宅までお持ち帰りして次回の遠征時にあった場所へ戻すという不効率なことまでしている。
自分はまだ目が利かないので鑑別する際の目安はFMMで頂いた虎の巻を広げて見比べている。
もっとのんびり肩の力を抜いてやった方が良いと言われたことがあるが自分でもそうしたいと思っても性格なのでなかなか直せない。
こうして日の出から夕方まで昼食にパンを食べる以外はずーと探し続け多くの石の鑑定を受けながら鑑別力をつけようとしている。