ヒスイの探し方 その7
装備と道具
人間は道具を作り使う動物だから優れていると言われるが何をするにも楽してより効率よくできる方法を考える。
ヒスイ探しにも道具は必要で先輩方の道具を参考にして自分なりに揃えてきた。
毎回遠征後検証を行い段取り、手順、捜索方法等について反省点を挙げるとともに学芸員やベテランの言動やアドバイスを記録している。
我以外皆我師と思って装備や道具にしても真似したり工夫をするようにしている。
装備とまでは言えないが夏は当然日差しが強いので麦わら帽子の他日焼け防止対策が必要だし履物は長靴が一般的だが水際を歩いていると間違いなく一度は普通の長さの長靴は波を被ってしまうので口を閉めるような工夫が必要である。
そこで胴長靴を履いている人がいるがこれなら腰までの波は問題ないが歩きずらいのが難点だ。
また夏の時期なら濡れてもいい格好でいればビーチシューズでも問題ないが小さな石が入るので痛くて段々歩けなくなってしまう。
しかし痛いと言っても昔の兵隊さんのことを思えば何てことはないがとにかく一日歩く訳だから足元は一番大事だ。
次に道具としては腰を曲げないで石をすくい上げるために長い柄のついた柄杓様のものを持っている。
散歩がてら歩く地元の人は何も持っていないが終日歩く通いのハンターで特に私みたいに何でも拾う者にとってはその都度しゃがんでいたら一日もたないのでどうしても必要でこれがないと拾うのを躊躇してしまうと思う。
それに水中にあるのを見つけた時に手を入れて取ろうとすると間違いなく上半身がずぶ濡れになるからできれば柄の長いものが便利だと思う。
その他埋もれている石を掘り起こすためのバールや水中メガネ、大きな石を運ぶ場合の丈夫なリュックなどを用意している。