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石探しとオールディーズと旅の話

ザ・フー(1)

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ザ・フービートルズローリング・ストーンズと共に60年代からイギリスのロック界を代表するだけのことだけあってその人気たるや物凄いものがあります。
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コンサートの前夜は興奮してよく眠れませんでした。
開演は午後8時からだが会場は席がなく立ち見ということで早めに行くことにし午後1時ころには会場に着いたが既に寝袋組を含め50人くらいの人がおりダフ屋らしい人達も20人くらいたしポリスも来ていた。
朝から何も食べてなく晴れてはいたが11月なので6時間も待っていると手足が冷え鼻水も垂れてきた。
開場は7時ころだった。
8時少し前から前座で「Killborne &High Road」というおっちゃんバンドが出てロックンロール曲をやって私にはいい感じだと思ったが多くの観客には受けずおとなしく座っていた。
前座の楽器を片付けると既にフーのドラム、アンプは用意されていた。
後はメンバーを待つだけだ。
その間客は例のごとく座ったまま円盤や風船を飛ばしながら和やかに待っているように思えた。
ところがいよいよメンバーが出てきそうになったところで最前列が立ち上がった。
そうなると後列も全員が理性をなくしたようにステージに突進し始めた。
そこへメンバーが出て来くるなり客の興奮を煽るように演奏を始めた。
ピート・タウンゼントはいきなりスタンドマイクに走り飛び蹴りするからもうたまりません。
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何曲かやったところでステージとの境の鉄柵が破られそうになったため演奏は中断されメンバーが客に座るように呼びかけた。
場内は騒然としたがやがて客も座り演奏が再開されたがみんな座りながらも両手を振り上げ体を揺らしながら完全に酔っていた。
コンサートは山場を迎え「ピンボールの魔術師」そして「シーミー・ヒールミー」では全員が総立ちし合唱した。
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アンコールはなかった。
コンサートが終わった後の会場はコーラ缶、ビール瓶、マフラー、手袋等が散乱しておりモノが無くなった人もいた。
私は最初の混乱時に立ち上がるのに遅れたため後ろから押されメガネを飛ばされ壊れてしまい以後ロンドン滞在中メガネなしの生活になってしまったが帰国後視力を調べたところ少し良くなっていたのはフーのおかげか。