サッカーワールドカップでのモロッコ代表の活躍を見て
モロッコへ行った時のことを思い出している
半世紀前にヨーロッパを旅していた
あてもない旅だから出会った人と情報交換をする
すると「モロッコのマラケシュは行ったほうがいいよ」と何度か言われた
それでアフリカはユーレイルパスから外れるけど行くことにした
スペインの南端から地中海対岸のスペイン領セウタまで船で渡る
その船中で女性を含む5人の若者グループと知り合った
知り合ったと言っても言葉が通じていた訳ではない
セウタに着いてもそのままそのグループと一緒に港近くの小屋のような建物に入った
建物の中には低い長椅子のような腰掛けが円座に座れるように置いてありそこに座った
すぐロック調のレコードをかけた
部屋の雰囲気が開放的になった
円座の中央には大きな水差し様のものが置いてある
その水指し様なものは本体は陶器で上部付近に竹筒が付けられておりその反対側には空気穴があった
後で分かったことだが手作りの水パイプだ
すると1人が座席の下から枯れ草のようなものを引っ張り出した
その枯草を板の上に乗せ ナイフで叩いて細かくした
そしてその細かくした枯草を水指し用のものの上の部分に詰めた
そこにマッチで火を付けると竹筒を思いっきり吸った
煙を吸い込むとできるだけ吐き出すのを我慢する
2~3回吸うと隣の人に回した
それを見た時ようやくその場の状況が分かった