hayabusa-k

石探しとオールディーズと旅の話

水パイプ

ヨーロッパを旅していたら、「マラケシは行ったほうがいい」と言う人が多かった
当然、アフリカ大陸にも興味があった

スペインから、対岸スペイン領セウタまで船だ
船内で5人グループと知り合った
知り合ったと言っても言葉が通じていた訳ではない
途中更にもう1名、豪州の旅行者が加わった

セウタに着くと、そのままそのグループに付い行った
港近くの小屋に入った
部屋の中は、低い椅子が円座するように置いてあった

レコードで、ロックがかけられた
開放的な雰囲気になった

円座の中央には、大きな水パイプが置いてある
本体は陶器で、吸い口は長い竹を使っていて、反対側には空気穴があり、手作り感があった

1人が、座席の下から枯れ草のようなものを引っ張り出した
するとその草をまな板の上に乗せ、ナイフで繰り返し叩いて細かくした
そしてその細かくしたものを、水パイプの上に詰めた
マッチで火を付けると、思いっきり吸う

煙を吸い込むと、すぐには吐き出さない
我慢してから、煙を吐くとその吸口を隣の人に回した
それがルールらしい
会話には参加できなかったが、それくらいのことは分かった