マラケシの市場は面白い処だが、3~4日もすると飽きてきたと言うより、うんざりしてきた
構えて「アッチョーっ」と叫んで、近づいてくる
または、厚くて小さい板切れを持ってきて「これを割れ」と言ってくる
相手はふざけていない様子だ
こんなことが続くから、呆れて嫌になったのだ
その時は意味が分からなかったが、この後ロンドンへ行ったら映画館の前でこの奇声を何度も聞いた
「燃えよドラゴン」が大ヒットしているのを知らなかった
ブルース・リーのように、カンフーを見せろと言っていたのだ
また板割りは、「空手バカ一代」のマス大山こと大山倍達のようにやって見せろと言うことだったらしい